活用の手引き

設立の趣旨
   
 Paleoart は パレオアート と読みます。日本ではあまり馴染みのない言葉ですが、簡単にいうなら、広範な古生物学(Paleontology)系の知見を元にして描かれる(あるいは彫られる)、太古の世界をテーマにした絵画や彫刻のことです。

 このサイトはイラストレーター寺越慶司の作品の中から、Paleoart に属するものだけを集めたものです。寺越自身は、現代のイラストレーターは、半分までが作家、残り半分は自作品を扱うエージェンシーとして活動していくべきだと以前から考えてきました。つまり、このサイト Paleoart は、寺越慶司のエージェンシー活動部門を形にしたものであると理解していただければ結構です。
 使いやすさを考え、単にイメージを並べるだけでなく、生き物などの名前や種類から検索できる機能を用意し、標準的な利用料金も示しました。出版、広告、放送、ウェブなど、多くの方面の関係者に、便利にご利用いただけるものと思います。
 もちろん、1997年に開始して以来その時々の主な作品を掲載してきた「ギャラリー土風庵」と同様、純粋に作品を楽しんでいただくためだけに、このサイトをご利用いただくこともできるでしょう。

 そういう次第で、このサイトは古生物系の絵を主に扱うわけですが、当座は、恐竜の生態画を中心とした構成で運営してまいります。掲載作品は、オリジナル新作から、特定のクライアントからの依頼が制作動機となった作品のバリエーションまでを含みますが、今後早い時期に、より古い時代や、より新しい(現代につながる)時代のイメージも、多岐に渡って追加していく予定です。

 ギャラリー土風庵の作品と同様、末永くご愛顧いただければ、これに勝る喜びはありません。


 (ひとこと)
 このサイト(およびギャラリー土風庵)で掲載している絵は、自然科学的な観察や知見と美術性とを統合する─ということをテーマとして制作したものです。その意味でアカデミックイラストレーションと呼ばれることもあります。単なるインスピレーションや根拠のない空想を描いたものではありません。化石生物であっても、実在する動物と同じ視点で描いております。実際、彼らはかつてこの地上に生存し栄えていた生き物たちであり、決して空想の産物ではありません。いずれもこの世に実在し、長い時代に渡って生存することに成功した、優れた動物の一群です。
 現在の生物もそうですが、それぞれの生息環境に適応し進化しつつ、その外形を獲得した生き物たちの姿は、どれをとっても合理的な美しさに溢れています。古生物もまた同じように、美しいもののはずです。

 その意味で、恐竜や古生物は「怪獣」ではありません。子供のアイドルという点では、怪獣も大いに評価されるべきでしょうが、もし、非科学的な空想、実体がなく価値の低いもの、子供だけのオモチャ─という意味で恐竜や古生物を「怪獣」と呼ぶのなら、それは間違いです。恐竜や古生物は、科学的な吟味により考察された、実体のある、学問的価値の高い、大人でも楽しめる存在です。
 このサイトが、そういう視点で古生物を取り上げる様々な企画の一助となれば幸いです。


料金設定について

 使用料金は「企画相応」という観点から設定しております。
 利用者にとって合理的といえる価格を設定するために、過去の実際の(寺越の)使用料を詳細に分析し、その平均的なラインからリーズナブルな価格カーブを割り出しました(下図)。それを一覧表にまとめたのが、別ページの分野別料金表です。
 適正価格にするためのもうひとつの工夫として、印刷物では実質的なプリントサイズを元に価格を設定する─という考え方を採用しております。(詳しくは料金表ページの - 「印刷サイズ」を算定するには - をご覧ください)

 
 なお、ストック作品は安くて当然─という主張がありますが、このサイトの作品は、特定の企画にそって制作された経緯がある作品や、自主的な研究や負担で制作した作品を含みます。
 ほとんどの作品は、専門分野の学者の意見や信頼性の高い情報の収集、取材撮影などを下地として、骨格の吟味などから始めて長い時間をかけて描き上げたプロの作品ですので、ストックフォト並みの低価格でご提供することはできませんので、ご了承ください。
 むしろ、ストック作品だからこそ、捜し当てた作品を待ち時間なしにすぐにご自分の企画に使えるメリットがあるという点をひとつの付加価値として、ポジティブに理解していただきたいと思います。

掲載作品の活用までの流れ

 お申込みからご使用までの流れは、以下のとおりとなります。 はじめての方も、お気軽にご利用ください。
     



1. イメージを探す
 

お探しのイメージは、各ページの上辺にある2つの検索ボタンから検索できます。
イメージの名前やキーワードがわかっている場合は、アイウエオ順の「名前検索」コースからお探しいただけます。
生き物の種類や形を手がかりにお探しになりたいときは、イメージのタイプから探す「種類別検索」コースをご利用いただけます。
これらの検索コースへは Home ページ中央のアイコンからも入れます。

※ たとえばティラノサウルスを名前から探すには「名前検索」ページで「タ」行のボタンを押し、下に出てくるティラノサウルスの名前をクリックします。
また種類から探すには 「種類別検索」ページで「獣脚類」のボタンを押し、下に表示されるアイコンの中からティラノサウルスをクリックします。
名前も種類も知らないものを探すには、とりあえず Home にもどり、ページ中央のサムネイルの中から印象の近いものをクリックして、イメージを探索してください。

展示ページでは、作品の全体と部分のイメージから、作品の印象や画質を確認できます。
また、左右の矢印で、同じ種類のほかの作品を順に見ていただくこともできます。
展示ページの左上のデータフィールドに、作品の制作年、作品番号、ファイル形式、通常の印刷可能サイズ、デジタル解像度、それに、およそどれぐらいの大きさまで鮮明に印刷できるか、などの情報があります。

複数の古生物を含む作品のデータフィールドには、登場する古生物の名が表示されます。それらの名前をクリックすると、その古生物だけのページを見ることができます。

          
2. 料金のご確認
  ご利用になりたい画像の印刷予定サイズを測り、その面積で使用料金を試算してください。
使用料金は印刷面積で決まりますが、印刷面積は必ずしもレイアウト用の割り付けスペースの面積と一致しないことがあります。
「印刷面積」の意味について、詳しくは 価格表の「印刷サイズ」とは をご覧ください。

料金は、使用の形態により必ずしも料金表の通りにならない場合もあります。
また、「このイメージを少し変化させてほしい」というようなご要望にもお応えできることがありますが、使用料金は若干なりとも割り増しになります。
          
3. お申込み
 

ご利用になりたい画像の作品番号とタイトル、および企画の細目を「使用申込みフォーム」でお知らせいただけますと、迅速にお応えすることができます。
勿論、ご面倒であれば、お電話でも構いません。

ダウンロード用のメールアドレスは、必ず重い画像ファイルをダウンロードできる環境にあるアドレスをお知らせください。携帯電話ではダウンロードできない場合があります。

※ なお、お電話でのお問い合わせ、ご相談は、平日(月曜〜金曜)の午前10時〜午後6時にお願いいたします。

          
4. 電話での確認、ご相談
 

「使用申込みフォーム」をご利用いただいた場合は、当方から折り返しお電話をさしあげ、ご希望の印刷サイズに画像が適応しているかどうか、類似企画とのバッティングがあるかないか、或いは使用料が最終的に幾らになるか、などの詳細をご報告します。
何らかの困難があれば、代替案・調整案を提案させていただくこともあります。

※ 企画内容によっては、直接お会いして相談を進めさせていただく場合があります。
また、企画によっては入稿前に契約書を交わした上で、お話を進めさせていただくこともあります。

          
5. 即日入稿
 

話がまとまり次第、国内どこへでも、透かしを外した原稿を、原則として即日入稿できます。
ファイルサイズは企画により数十MB に達することがあり、殆どの場合、メールに添付してお送りすることができません。このため、原稿は当方のサーバ経由でお渡しします。
当方から URL を明記したメールをお送りし、その URL から御社のパソコン上に画像データをダウンロードしていただきます。
(スマートフォン上に引き落とすことはできません)

ダウンロードが完了しましたら、当方にメールまたはお電話でご連絡をお願いします。
※ ご連絡を受け次第、サーバからそのデータを消去します。ご連絡がない場合は、安全対策のため数日以内にサーバ上のデータを、一旦、消去させていただきます。

          
6. 確認書と請求書の発行
  入稿と同時に、当方からの請求書と、ご使用条件などを記した確認書をお送りします。
7. 料金のお支払い
  国内の場合は、通常、請求書に記載されている銀行口座に使用料金をお支払いいただいております。
お支払いは、原則として請求日付から2カ月後までにお願いしております。
PayPal によるお支払いも可能です。
          
8. 使用見本のご送付
  商品が完成しましたら、画像の使用状態を確認できる見本をお送り下さい。

 クレジット (著作権表示) について

 提供画像の使用誌面等には、クレジットラインを表記していただきます。(例:「」や「絵 / 寺越 慶司」など)
 放送番組では原則として、エンドロールでの表記があるなしに係わらず、使用画面内での表記をお願いしております。



ほかの分野の作品もご覧になりたい──という方は、
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